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大人になって初めて絵を習った①

小さい頃

4歳上の姉が絵を描くのを見て、私も絵が大好きになった。
姉は絵がとても上手かった。

私も真似をしてたくさん描いた。でも当たり前だけど、姉みたく上手く描けなかった。

小1になった。
姉はさらに上手くなっていて、そんな姉と自分の絵を比較して、自分は絵が上手くならないんだと思った。

そして漫画家になるのが夢だったけど、絵じゃなくてお話で勝負しようと誓った。

同時に
自分には絵を習ったり勉強する資格はないな、と思った。

こんな下手な自分がそんなことするのは恥ずかしいと思ったのだ。


それから何年も経った。
漫画家にもなれたけど絵は下手なままだった。

しかも本当は絵を描くのが好きなのに、
「ストーリーを描くのが好きで、作画するのはダルイ」なんてかっこつけていた。

内緒なのだ。こんな絵が下手な自分が
本当は絵を描くのが好きなことは。

絵を勉強したいと思っていることは。



2022年の春、
自分の中で渾身の作品「初恋、ざらり」の連載が終わった。私はとても疲れていた。

季節が変わってることにも気付かないほどそこに集中していたから、終わったときは燃え尽き症候群みたいになっていた。


何か心にぽっかり穴が空いて、毎日をボンヤリと過ごしていた。


そんなときだった、
ヒロさんというとても素敵な絵を描く方が
ペイントクラスをするかも、という記事を見たのは。

(こちらはヒロさんのnote↓
マガジンはヒロさんが発見した絵のことについて、タメになることがたくさん書かれている )

心臓がドキドキした。

そして「絶対に受けたい!!」と思った。


ヒロさんの絵は見ていると、たくさんの感情が心に行ったり来たりする。なんだろうこれは。

(↓ヒロさんの絵)



「自分もこんな風に描きたい!」という気持ちが「自分なんかが絵を習うのは恥ずかしい」という思いを上回った。

私は続報を待った。

クラスには制限人数があるだろう、絶対に一瞬でいっぱいになるだろう、

お知らせを見逃す即ち「死」なのである。


そしてきたる12月5日
待ちに待ったヒロさんのペイントクラスの記事が上がった。

申し込み日時になる5分前にアラームをセットして、その日アラームがなると速攻で申し込んだ。名前を入力する手が震える。

やった!!受けられることになった!!!


続く

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