【初恋、ざらり舞台裏32話】描いていた時のわたしの心と支える側の苦悩と苦労
32話。有紗が知的障害があるとカミングアウトしたあとの岡村さんの反応の回。
今回は制作過程じゃなくて、描いていたときの私の気持ちをかきます。
描いてるとき悲しかったなぁ。
岡村さんが「苦」て思うシーン。
描き終わったあともなんとなく悲しくてリプ欄みながら、
自分の昔のことを思い出してた。
30歳、結婚して半年くらいのとき
わたしは発達障害(ADHDと軽度アスペルガー)と診断された。
そのころ私は毎日ヒステリックを起こしたかと思えば、急に泣き出したり、パンツ一丁で家を脱走したりしてシュヌスを困らせていた。
朝から病院に並んで(その病院人気なのに予約できないの)
検査やら色々されて、診断されたときは夜の11時半をまわっていた。
待合室で待っていたシュヌスに
「うち発達障害やねんて」
といったら
シュヌスは「え???」と言った。
「ざくちゃん障害者なんイヤ?」
と聞いたら
「ざくちゃんはざくちゃんだよ」
と頭をなでてくれた。
(わかってた。彼がこういうふうに言うだろうことは。わかってて聞いた)
因みに有紗と違ってわたしは自分に障害があることに、1ミリも劣等感などもっていないし誰に知られてもどうでもいいと思っている。
(え?うち自己肯定感低いと思ってたけど実は高い…?まぁでも劣等感は別のところにあるし。国語が苦手なこととかゴニョニョん?あれ?これは障害と関係ある?ない?うちが義務教育ちゃんと受けてないせい?わからん)
んで話は戻るけど、頭をなでてくれたシュヌスは帰り道ずっとだまったままだった。
何を考えているんだろう?
とは思ったけど
シュヌスに聞いても「何にも考えてないよ、疲れただけだよ」と答えるだけだった。
あれから5年くらいたった頃、この時のことをもう一度聞いてみた。
そしたら答えてくれた
シュヌス「あの時は、これからどうしようって思ってたんだよ。
責任とかプレッシャーとか。発達障害のこと全然詳しくなかったし」
へぇ~悩んでたんやと、この時初めて知った。
そして、支える側の重圧ってすごいんやなって思った。
話は変わるけど、
わたしの友達に軽度知的障害をもつお子さんをもつシングルマザーがいる。
しかも兄妹両方とも知的障害があると言っていた。
今はだいぶマシになったけど
2人が小さい時は毎日泣いてたし、死にたかったと言っていた。
(因みにこの友達と仲良くなった経緯は、妹ちゃんのほうの困ったさんな行動がわたしにそっくりだからである。彼女はよく「娘もそれやる!」とか言っていた)
支える側の大変さ。
うちは想像しかできないけど死にたくなるくらいなんや…となんかすまなく思った。
(シュヌスに対しても、自分の母親に対しても)
でもできる限りのことは返していきたいと思っているよ。
わたしのチャーミングな笑顔とか
きっとお返しになるよね(∵`)
終わり