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【日記】 最終課題の呪いと有紗から離れるまで3日間



6月14日
マンガ専科の最終課題で32ページの読み切りネームを描くのだが、
1週間前から準備し始めたのに全く進まなかった。(締切18日)

できたプロットは6本。
全部違う話なのだが、これは良くない。


同じ話を6回プロット練るならいいのよ。多分。


なんかテーマが、とか設定とかキャラが好きになれないとか
でどんどん違う話を作った。
(※因みに質はクソ)


昔の彼女と不倫してボロボロにされる話だとか、友達が好きで壊したい話(これは2回かきなおした)、
女装した自分に恋をする話とか。


ざらりの世界に入り込みすぎて別の漫画の世界にいけなかった私は、
とにかく得意分野(?)にしぼろうと思ったのだ。


恋愛とか心に闇がある人とか、いわゆる性倒錯している人とか。


でも全然描いてて楽しくない。
大枠みたいなものはそれなりに作れているのに。漫画らしく。


「読者としてのざくざくろ」がこの漫画に金を出すと言わない
面白いと言わない

(※描き手としてのざくざくろとは全くの別人です。他にも「長老」とか「犬」とか「黒い人」「朱い人」「バド沢ざくろ」の人格がいる。意味がわからない)


だから描き手としてのウチは考える


テーマ(設定?)がのらないのか、でてくるキャラがわかってないのか。


今から考えると原因は後者だった。


頭の中の1日の99パーセントをざらりのことに使っているから、
別の世界に飛べなかったのだ。


もういっそ ざらりにでてくるキャラ(スロプロとかママ)のスピンオフでも描こうかと思ったが、
これ以降ざらり以外の漫画をかけないんじゃないかと怖くなった。


絶対に違う世界の漫画でかく!


でも描けない。
キャラが追えない。
朝起きてから寝るまでの行動や感情が見えない。


杏奈(友達を壊したい人)や嶋本(女装子)や井本(元カノと不倫した人)のことが全然わからなかった。


あぁもう丸2日無駄にした。
この人らのこと考えてる間ざらり6話分くらいつくれたやん、とイライラした。


そして3日目、シュヌスにコメダ珈琲に誘われたので、そこで課題をがんばることにした。


シロノワールのソフトクリーム部分を生クリームに変えるという裏技を使い、食い、
また性懲りもなく新しい話を作り出したのだ!!!



中3の時から描きたかった話!


というか高一のとき仕上げてジャンプに投稿してなんにもひっかからなかった話!

戦争時代に10代の少年が親から離れて満州行く話!
(※この件に関しては長くなるのでまた別の記事に書きます)



そうだ描きやすさとかじゃなくて描きたいもんかいたらいい


このお話はいつかどこかで連載して10巻くらい出すのが夢なので、

頭の中にある10巻のうちのドラマティックなとこ切り抜いて32ページの読み切りにしたらええんや!


カキカキ…
1時間後


一応32ページのお話(プロット)はできたけど、
やっぱりダメだ。



キャラがわからない。
中3のときからずっと心にいたキャラなのに、わからない。


もうやめよう。

家に帰って、深夜1人で病んでいた。
きっともう描けない。ざらりが終わったら引退なのだ(早い)。

もういいや。
「最終課題に苦しむ自分の漫画」にしようと思い
プロットなしでネームを描き始めた。


そして明け方20ページのネームが描き上がって、疲れてベッドに潜り込んだ。



6月15日 早朝

ベッドに潜り込んで1時間後。
やっと眠たくなってきたと思ったら、
自分ダセーなと思った。


自分でいいと思ってなくても出せって佐渡島さん言うてはったやん
(※ウチの場合「読者としての自分」は別人なのだが傍から見たら同じ人物なのだろう)

見せないのが1番悪いって言うてはったやん


ダセー。失敗しろや。

失敗はいい、でもダセーのはあかん!


そしてその時、見えたのだ。
例の戦争時代の話のキャラが。

頭の中で漫画になってでてきてくれたのだ!


でてきたというか、ずっといたのに見えなかったというか。


それはざらりのことを丸3日考えなくなった日のことだった


もしかしてウチの場合、漫画から別の漫画の世界に行くのに丸3日かかるのか?

しかもその3日は元の漫画(この場合ざらり)のことを一切考えない3日じゃないといけない。



えー!めんど!


※現在20ページまで課題のネームはできました。
32ページという規定ですが、今から写植とかせんといかんので(更にそろそろざらりも描かないと)
とりあえず20ページまで提出することにしました。




おまけ


私は誰がつまらないって言っても、「読者としての自分」がおもろいって思ってたらそれでいいのだな~と思った。

(商品として出す時はそれどうなの?と思われるかもですが、読者としての自分と感性が似てる方が好いてくれるので良しなのです)